ウッドバーニング処女作

Wood Burning Work  No.01
Wood Burning Work No.01

友人に「ナナちゃんに仕事として絵を描いてほしい」と夏頃に依頼された。

しかも描いてほしいのは「木曽檜の板の上に」とのこと。

またその他の条件として「友人の住む家とその周囲の森」を描いてほしいということと、「童話の挿絵のようなタッチで」と言うことを依頼された。

 

今まで壁画は描いたことはあるが、木材の上に絵を描いたことは無い。

また、せっかくの「木曽檜」と言う素材なのに、そこにアクリル絵の具だのなんだのをベタベタ塗るのもなんだか野暮だ。

 

この檜の香りと色をそのまま生かせるような、絵を描く方法は何か無いだろうか?と考えていたとき、ひらめいた。

 

「あ、半田ゴテで絵を描いたら良いんじゃないの?」

 

 

そこで半田ゴテについて調べていたら(自宅にもあるにはあるが、もっと良いものが無いだろうかと思って)なんと、木に絵を描く専用のコテがあるではないか!

 

そこで初めて「ウッドバーニング」と言うジャンルがあることを知った。

 

そこで、色々調べた結果

「HAKKO(白光)」の「ウッドバーニング用 ハッコーマイペン アルファ」と言うものを購入した。(ちなみに価格は11,025円)

 

ネットでオーダーし、すぐに商品は手元に届いた。

で、すぐに遊んでみたのがこのキノコ

 

まだちょっと恐る恐る道具を使っている感じだったが、それでもこの焼きゴテで絵を描くと言う行為そのものが結構楽しい。

鉛筆と違って、線を間違えたからと言って消せないと言うのも良い。

 

その後、マッチ箱の会(この会についてはまたいつか)を開催したとき、3人で素麺の木箱の蓋に遊んでみたのがこの写真。

ウッドバーニング 習作
Wood Burning 習作

素麺の木箱の蓋は柔らかいので、思い通りの線が描けるのが面白い。

かねがね「この木蓋が何かに使えないだろうか?」と思い、大事に取ってあったのがやっと役に立った。

 

私の部屋にはこうやって「いつか役に立つかも」と思って保管してあるものが山ほどある。

そして本当に「いつか役に立つ日」がやってくるので捨てることができず、モノは増える一方だ。

 

そして、ついに11月に、練習ではなく木曽檜の板に絵を描く日がやってきた。

 

作業は一日中しても終わらず(手は腱鞘炎になりかけた)檜の板は私の小さな軽自動車に乗せて持ち帰り、家でも絵を描いた。

 

そして完成したのが一番上の写真である。

納品したその日にも、リクエストに応えてもう少しだけ要素を足した。

 

友人の居間に飾るための作品が完成した。

今回、このような機会を与えてくれた友人に感謝。

 

檜の板を小さめにカットしたものを譲ってもらったので

またしばらくしたら自分用に何か作ろうかと思っている。

 

その他の写真はフリッカーのセットからどうぞ。